本の虫は予防できる?対策や虫がつく原因を解説!
本を開くとたまに出て来る虫を何とかしたい人に向けて、本の虫の対処法をまとめました!
虫の発生を予防できる本の保管方法も紹介しているので、虫対策を考えている方は是非参考にしてください。
本に虫が発生する原因は?
本から出て来るあの虫はダニではない!?
本を開くと、中から茶色くて小さな虫が出て来た、という体験をしたことがある人は少なくないでしょう。
本や紙の上でたまに見かけるあの虫は、チャタテムシという虫で、「紙ダニ」や「本シラミ」とも呼ばれています。
一見ダニのようにも見えますが、目視できる大きさの物は基本的にチャタテムシです。
チャタテムシはホコリやカビを餌とするので、本を直接食べるわけではありませんが、紙魚(シミ)や死番虫という本を食べてしまう虫もいるため、場合によってはページに食い後ができていたり、穴が空いてしまうということもあります。
こんな環境だと虫が発生しやすくなる!
チャタテムシは、ダニと同様にジメジメした環境を好むため、夏~初夏にかけて発生しやすい傾向があります。
特に梅雨は雨も多く、チャタテムシには快適な季節になるため、他のシーズンに比べてみかける機会も多いでしょう。
チャタテムシに限らず、死番虫も湿度の高い所を好むため、高温多湿の所で本を保管しておくと虫が発生しやすくなる他、カビてしまう可能性もあるため注意が必要です。
また、暗所を好むため、ふすまや押し入れ、本棚にも生息しています。
本の虫は体に害があるの?
本から虫が出て来た時に気になるのが、虫に害があるのかどうかですが、チャタテムシは皮膚を刺したり、吸血したりと、直接人間に害を与えることはないので安心です。
紙魚や死番虫も、同様に人に直接的な害は与えませんが、そうは言っても本に虫が付いているのは良い気分ではありません。
本は保管場所に気を付けることで虫の発生を予防できる他、たとえ虫が発生してしまっても、ある程度なら駆除することが可能です。
まずは虫から本を守る方法をチェックして、今日から本の保管場所や方法を見直してみましょう。
本を虫から守る対処法3つ!
1.保管場所にホコリを溜め込まない
本に発生する虫は、基本的にホコリを餌にするため、長い間放置してホコリが積もっているような本は、虫たちにとっては非常に快適な場所です。
虫に餌を与えないためにも、ハタキなどを使って小まめにホコリやチリは取り除くようにしてください。
目が届きやすい本の上や本棚はもちろん、棚の裏側や棚の上も綺麗にしておくのがオススメです。
また、本を保管している部屋も、適度に掃除をして清潔な状態を保つようにしましょう。
ホコリやチリはカビを発生しやすくなる原因にもなるため、できる限り取り除くことが大切です。
2.紙類やダンボール箱を放置しない
不要な紙類やダンボール箱は放置せずに、小まめに処分するようにしましょう。
特にダンボール箱は、湿気を含み温かくなるため、チャタテムシや紙魚にとっては快適な住処となってしまいます。
虫を増やす原因にもなるため、今後利用する予定のないものなら早めに捨てるのがオススメです。
また、虫にとって快適な場所という理由もあって、本をダンボール箱を使って保管するのは控えた方が良いでしょう。
本棚で保管するよりも虫が発生しやすい他、チャタテムシや紙魚に限らず、ダニやゴキブリの温床になってしまう恐れがあります。
本棚での保管が難しければ、ダンボール箱や紙製の入れ物は使わずに、プラスチックの収納ケースなどを利用しましょう。
3.小まめに本の保管場所を換気する
基本的に本に発生する虫は高温多湿な場所を好むので、本の保管場所は乾燥していた方が良いのです。
本の虫のエサになるカビを発生させないためにも、天気のいい日は換気を小まめに行って、部屋に湿気を溜め込まないように気を付けましょう。
また、本を湿気が溜まりやすい窓際や水気のある場所で保管しないことも大切です。
梅雨など、雨が多い時期は窓を開けての換気がしにくくなりますが、エアコンのドライ機能などを活用して、できるだけ除湿することで、虫の発生を抑えることができるでしょう。
既に本で虫を見かける場合は?
日光にあてて虫干しする
日本では昔から衣類に日光を当てて湿気を逃がし、カビや虫の対策をしてきました。
本にとっても虫干しは効果的なので、虫予防をしたい人はもちろん、既に本を開くと虫を見かけるようになった場合は一度虫干しを行ってみると良いでしょう。
湿度が高い日に本を干しておいても効果はないため、湿度55%以下の日の10時~15時の間に行うようにしましょう。
梅雨明けの6~7月と、11~2月の年2回行うのが理想とされていますが、1回だけでも効果は期待できます。
直接日光にあてると紙が日焼けしてしまうため、晴れた日に風通しのいい場所でページを1枚ずつめくるようにしてください。
防虫剤を使用する
チャタテムシや紙魚も虫であることに変わりはないため、防虫剤を使って駆除することが可能です。
本棚の中に防虫剤を置いたり、防虫シートを敷いて本を保管するのもアリでしょう。
本の近くに防虫剤を設置しておけば、虫も本に近寄りません。
ただし、防虫剤の中には化学反応を起こし、本の紙を変色させてシミを作る物もあります。
また、防虫剤のニオイが紙にうつってしまうケースもあるため、その点も踏まえたうえで防虫剤を使用するようにしましょう。
ニオイやシミが気になるようなら、防虫剤よりも虫よけのハーブやアロマの使用がオススメです。
ラベンダーのアロマオイルを活用する
本を食べる虫の一種・紙魚は、ハーブやラベンダーの香りが苦手です。
そのため、本を保管している部屋でラベンダーのアロマオイルを焚いたり、大切な本の側にはアロマオイルを染み込ませた紙を近くに置いておくと良いでしょう。
また、本のしおりにラベンダーオイルを垂らしておくと、はさんでおくだけで簡単に虫対策になります。
ただし、注意しなければいけないのは香りに含まれる成分を紙魚は嫌っているため、人工的なオイルでは意味が無いと言う点です。
紙魚対策でラベンダーのアロマオイルを使うなら、100%天然由来のオイルを利用するようにしてください。