古本の買取相場はいくら?実は高く売る秘策があった!
いらなくなった古本がいくらで売れるのか、最近の買取相場や価格の事情をお伝えします。
査定の前に少し意識するだけで高価買取に繋がる秘策も併せて紹介しますので、申し込みの前に必ずチェックしましょう。
古本の買取相場に影響するのはどんな要素?
最初に確認される「発売経過月数・年数」
古本の買取相場が決まる大きな要素として、「初版の発売からどれだけ月日が経過したか」という事があります。
基本的に買取業界では、発売後から時が経てば経つほど価格が下落し、高く売れなくなってしまいます。
これは、年数が経つことで同じ商品の中古の流通量が増え、供給過多になりやすいためです。
また、メディアなどで取り上げられて話題になったり、アニメ・映画・ドラマ化などで注目を浴びた作品も、年数が経てば徐々に人気が薄れてしまうため、買取価格が落ちてしまいます。
早い物では、発売1~2カ月後に定価の半額程度になってしまう古本もあり、どれだけすぐに売却するかが買取価格を左右するといっても過言ではありません。
ただし、古本の一部には長い年数が経っても希少価値が高く、買取価格が定価からそれ以上で売れる本も存在します。
1970~80年代以前に発刊された本や、限定出版などで流通量の少ない本など、市場であまりお目にかかれない古本が特に高価買取に繋がります。
両親・祖父母世代から受け継いだ本や、長い間収納の奥にしまわれ続けた古本があれば、もしかしたらかなりのお宝になるかもしれません。
買取相場は古本のジャンルによっても違う
古本と言っても小説やビジネス書、など様々なジャンルが含まれますが、買取相場は本のジャンルによっても差があります。
もともとの販売価格が違うということもありますが、中古本として販売した時に需要のあるジャンルとそうでないジャンルがあるため、買取相場も異なるのです。
ビジネス書や専門書のように、内容の刷新頻度がそれほど多くないジャンルの本は、比較的高値で買取ってもらえる傾向にあります。
逆に、雑誌のように内容が週や月で大きく変わるような古本のジャンルは、新しい物でもそれほど買取相場は高くなりませんが、その時のトレンドを反映していることもあり、かなり年数が経ったビンテージ物だと超高額査定になることもあるたようです。
ジャンル | 通常の買取相場 | 買取強化作品の相場 |
---|---|---|
漫画・コミック | ~50円 | 100~300円以上 |
文庫本 | ~50円 | 70~200円以上 |
新書本 | ~70円 | 100~250円以上 |
実用書 | ~100円 | 150~350円以上 |
ビジネス書 | ~200円 | 300~500円以上 |
専門書 | ~200円 | 400~600円以上 |
児童書・絵本 | ~100円 | 150~350円以上 |
雑誌・ムック本 | ~30円 | 500~1,000円以上 |
通常版より特別版の方が高額に
「完全版」「新装版」「改訂版」「愛蔵版」といったように、最初に発売した時と形を変えて後から発売された本がありますが、古本買取では従来版に比べてこのような新バージョンの方が、買取相場が高くなりやすいと言われています。
本のジャンルにもよりますが、通常版に比べると買取価格が10~100円ほどプラスされることが多く、査定に出せば出すほどオトクです。
なお、旧バージョンと新バージョンはタイトルが同じでも、ISBNコードやバーコードナンバーが異なります。
古本買取店の公式サイトでは、価格が検索できるシステムを導入しているお店も増えていますが、検索機能を利用する時に本のタイトルで調べてしまうと、旧バージョンの価格が表示されてしまう恐れがありますので注意しましょう。
昔話題になった作品は要注意!
芥川賞や直木賞、手塚治虫文学賞など、多くの人に認知されている賞を受賞した作品は、一気に需要が高まるため買取価格が跳ね上がります。
また、本からドラマ、映画、アニメなどにメディアミックスされた場合も、多くの人の目に留まることで、原作の売れ行きが伸び、古本の査定額が高くなりやすくなります。
しかし、このような価格の上昇は一時的なもので、別の大賞受賞作品が報道されたり、テレビや映画での放送が終了してしまうと、買取相場が急激に下落してしまいます。
本の販売冊数が増えたということは、それだけ多数の消費者の手元に届いたことになりますから、人気が下がったり注目されなくなれば古本を売る人が増えることになるのです。
古本のみならず買取業界全体に言えることですが、「需要が多い時は高く買取り、需要が少なくなれば安く買取る」というのが基本ルールですから、流通量が増えた本は早めに相場が崩れる可能性があるため注意しましょう。
流行真っ盛りの時に購入した場合は、できれば1~2カ月以内、遅くても半年以内に売ると高価買取に繋がります。
これを抑えれば高く売れる!高価買取の秘策3選
売る時期をずらして価格アップ
古本買取店は1年中利用することができますが、実はある時期を外して利用するだけで、買取価格が高くなる事があります。
それは、「古本を売る人が増えるタイミング」です。
買取店の利用者が増える時期は、お店に古本の在庫が多くなるため、どのようなジャンルの本であっても買取価格が安くなってしまいます。
大掃除で処分する人の多い12~1月、引越しシーズンとなる3~4月や9~10月は、古本の処分をする人が多くなるので、できれば利用を避けましょう。
また、買取利用者が増えるタイミングは繁忙期となるため、お店が買取点数に制限を設けたり、査定・入金の遅れが発生することも少なくありません。
価格はもちろん、より便利にお店を利用するためにも、繁忙期から時期をずらして利用することをおすすめします。
ただし、買取強化品のタイトルを売りたい時は、その時期を逃してしまうと価格が落ちてしまう可能性もありますので、この場合は繁忙期でも利用を検討してください。
売ると決めたら保管方法を工夫
売った古本は中古本として新たな人の手に渡るため、綺麗な状態であるほど買取価格が高くなります。
一般的な古本の買取相場や、各店舗における買取強化品の価格も、汚れや日焼けなどが顕著でない古本を指すことがほとんどです。
そのため、売ると決めた時からできるだけ状態が悪くならないよう工夫すると、より高く買取ってもらえる可能性が上がります。
例えば、日光や紫外線に当たりやすい場所で本を保管している場合は、カバーをしたり、ケースやダンボールに入れて、劣化が進まない様に注意しましょう。
また、本は湿気にも弱いですから、部屋の湿度を過剰に高くしたり、お風呂やトイレへ持ち込まないようにしてください。
古本買取の利用がまだ先になるという方は、「漫画をキレイに保管する方法」を参考に保管環境を見直すのもおすすめです。
受賞作・メディア化作品は早めに買取へ
買取相場の説明でもご紹介しましたが、受賞作品やメディア化作品は話題になった直後は高く売れるものの、注目時期を過ぎると一気に買取価格が下がってしまいます。
そのため、もともと購入していた本でも、話題になってから入手した本でも、人気が高いうちに売ることが高価買取の秘訣です。
同じ本を何度も読み返さないという方は、読み終えたらできるだけ早く古本買取で査定をしてもらいましょう。
なお、有名な賞の結果発表時期は以下のようになっていますので、受賞作品はこのタイミングから半年以内(できれば2カ月以内)に買取ってもらうのがおすすめです。
有名な文学・漫画賞 | 結果発表時期 | おすすめ買取時期 |
---|---|---|
ノーベル文学賞 | 10月 | ~翌年4月 |
芥川賞 | 1月、7月 | ~7月、~翌年1月 |
直木賞 | 1月、7月 | ~7月、~翌年1月 |
江戸川乱歩賞 | 6月 | ~12月 |
吉川英治文学賞 | 3月 | ~9月 |
山本周五郎賞 | 5月 | ~11月 |
三島由紀夫賞 | 5月 | ~11月 |
手塚治虫文学賞 | 4月 | ~10月 |
読売文学賞 | 2月 | ~8月 |
本屋大賞 | 4月 | ~10月 |
このミステリーがすごい! | 12月 | ~翌年6月 |
このマンガがすごい! | 12月 | ~翌年6月 |
マンガ大賞 | 3月 | ~9月 |
全国書店員が選んだおすすめコミック | 2月 | ~8月 |
国際漫画賞 | 12月 | ~翌年6月 |
メフィスト賞 | 4月、8月、12月 | ~10月、~翌年2月、~翌年6月 |
日本SF大賞 | 2月 | ~8月 |
SFが読みたい! | 2月 | ~8月 |